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石巻訪問報告その1 [地震]

昨日、4月16日に石巻に行ってきた。社会福祉協議会が市内で有志を募り、ボランティアと称し訪問してきた。僕は学生時代に阪神大震災があった。何も知らず学校に行き、そこで知ることとなり愕然とした。ボランティアで神戸入りする機会もあったが、二の足を踏んでしまった。ずっとこのことが心に引っかかっている。そんなこともあり、なにも特殊技能はなく、邪魔になるかもしれないと思ったが、今回は一歩踏み出してみた。僕に声をかけてくれた、ヒデノリさん、そしてこの遠征を企画してくださった、シブヤさん、スガワラさんに感謝申し上げたい。
石巻市内はだいぶ改善しているようだったので、拍子抜けだったのだが、どうも話ではそれも最近で、ここも大変だったよう、よほど皆さんががんばったんだろうと思う。
僕らはまずボラセンターがある石巻専修大学に行き、配属先が決まった。後発隊の到着を待ち現場へ行くことになった。少し時間もあり周りを見渡すと、そこには他県ナンバーの車がズラリ並び、グラウンドにはテントがたくさん、活気がある。こういうパワーはすごいんだと思うし、日本も捨てたんもんでもない。
さて、僕らはまだボランティアの入っていない北上川河口の地区に行ってきた。もうそこは海であるため、言葉にはできないぐらいの惨状である。作業は床下のヘドロをかき出す作業であった。僕らの担当するうちは「Tさん宅」じつは帰りのバスで知ることになったのだが、有名スイマーのお父さんの実家だったらしく、それもお父さん、弟さんと一緒に作業をしていたことになる・・・・。これは余談だか。
最初はなんと声を掛けていいやら、それはこちらも、受け入れ側もそうであり、なんか変な雰囲気であるが、ともに汗をかけば、もう打ち解け、お昼御飯を食べ、午後からは冗談を言いながら作業をしていた。
僕は思ったのだが、世の中自粛ムードであるが、それはやはり間違いではないかと思う。被災はされたのだろうが、もうすでに復興に一歩も、2歩も踏み出している。だから憐れみなどは無用ではないかと思うのだ。もちろん配慮は必要であり、これは日常の他者に対するそれなのだから。普段そうされていないのであれば、被災者云々ではなく、日常で改めなくてはならない。
被災された皆さんはきっと残念で悲しく、どうにもならない思いを、きっと持っておられるのだろう、でもそれを表に出さずに、今は作業をしなければならない。きっと大声で泣いたり、逃げたいに違いない。でもそうでないのだから、僕ら「普通」に関わりをもたなければならない。ただ自分にいくらかの余分な時間と力があったにすぎない。だからお邪魔し一緒に作業する。ボランティアということばすらおこがましい。これはボランティアをしたことがある人ならばわかっていただけると思う。うそっぽくきこえるかもしれないが、どうということではないのだ。
そんなに感謝のことばいらないし、僕らにも普通で対処してくれれば良いし、息子のようにこき使ってもらってもよいと思う、嫌なら嫌だというし、でも不思議とそうならない。なんで何だろうかと思いながら、きっと人間はすんごく深いところでつながっているのだろうと思う。
少し話はずれてきたが、思いつくまま、思いつくときに、これからこの経験を書き留めて行こうと思う、たった一日であるが、すごい経験をさせてもらった。
ボランティアは無報酬のはずなのだが、「Tさん」から栄養ドリンク、カルピスのペットボトル、そしてお菓子まで頂いた。これだけもらったのだから、働いてしかるべき、だから良いんである、もらうものはもらったのだから。
きっと復興するだろう、あー楽しかった、笑ったなぁ、作業中。また行こうと思う。写真を撮ってきた、僕も考えたが、伝えることも仕事と思った。さすがに「Tさん」のおうちや皆さんは撮れなかった。ほんとはもっとすごいんです。でも「Tさん」の弟さんが携帯で写真とっていたから、思い出にはなるのかなぁ。
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